先日、ラウンドレッスンでの出来事です。
到着前から霧です。
視界は、50mも見えない状態。
運転もゆっくりでクラブハウスに到着しました。
練習場も、50yの看板さえ見えない状態。
スタート時間も要請で遅れています。
でも、そのリスケのスタート時間になっても霧の状態は、逆に濃くなっている感じ。
NEXUS-JUNGOLF
PGAティーチングプロA級が主宰する東大阪市の河内小阪駅直結のインドアゴルフスクール。初心者から100切り、上級者まで。あなたのお悩みをFlght Scopeオフィシャルアンバサダーであり、TPI(タイトリストパフォーマンス研究所)G2認定者、べすとびじょん式ビジョントレーニングプロフェショナルトレーナーなど、数値と感覚との融合レッスンであなたへおいしいゴルフのつくり方をお伝えします。
でも、スタートしたんです。
どこ打てば良いの?
そのコースは、知っているコースです。
1番ホールのティーショットですが、
210y打てるクラブでこの方向に打てば大丈夫!
それは、ティーイングエリアから見える範囲の視覚情報だけを頼りに導き出した方向!
カート道路を頼りに導き出しました。
3人ともフェアウェイ!
セカンドショットは、
距離はGPS、
方向は、またもやカート道路を目印にして、一人一人、
「あそこ!」
僕は、パーオン。
生徒さんも狙った方向で、寄せてパーとボギー。
2番ホールもそして9番ホールまでその状態。
ほとんど視覚情報が入らない状態でまずまずのスコアでハーフが終わりました。
お昼休憩後のハーフは、霧が無くなり爽やかなハーフでしたが、スコアは、ほぼ変わらず。
ただ、ひとつ言えたことは、半端なく疲れたってことです。
目からの情報
僕は、(一社)日本ビジョントレーニング普及協会のプロトレーナーでもあるんですが、目から入ってくる情報は、とてつもなく多いことは知っています。
80%を超えています。
でもその視覚情報が、ほとんど入ってこない。
目の前が真っ白な状態です。
見える範囲の情報だけで目標を決め、ショットを行う。
普段のゴルフでは、味わうことのできない状態です。
僕たちは、それでもほとんど、自分が打ったショットでこの辺りに自分のボールがあるだろうと想定することができます。
ただ、その情報を処理するのに頭が疲れるんです。
自分の記憶とカートのナビを頼りにするしかない。
視空間認知のレベルをかなり上げる必要がある。
でも、それでも限界は来るんです。だからその状況を受け容れることも必要です。
五蘊皆空
般若心経の中に
「五蘊皆空 度一切苦厄」があります。
去年末から、小林正観さんの著書を読んで、般若心経を勉強している最中ですが、
「般若心経」というお経はわずか二百六十二文字ですが、その中心は「五蘊皆空」です。「五蘊」というのは、人間が抱いている「色、受、想、行、識」という五つの感覚レベルです。
淡々と生きる 小林正観著
(中省略)
私が良く挙げる例でいうと、次のようになります。ふと見ると若い娘がいた(色)、きれいな子だと感じた(受)、その子と話したいなと想った(想)、そばへ行って「付き合って」と声をかけた(行)、「いやよ」と言われ、人生って難しいものだなと認識した(識)。これが「五蘊」です。
(中省略)
「五蘊皆空」(五蘊はみな空なり)です。
人間が感覚として抱いている「色、受、想、行、識」というのは、みな「空」なのです。色、そして受も想も行も識も、本当は「空」なのです。
(中省略)
現象そのものは確かに存在しますが、あらゆる現象には色がついていない。自分自身の「思い」という物差しで勝手に色を付けているだけなのだ、というわけです。
(中省略)
あとは、「度一切苦厄」ですよというのです。一切の苦厄をこっちの岸(此岸)からあっちの側(彼岸)に、あっという間に渡すことができる。つまり「一切の苦厄(人間の悩み苦しみ)は、瞬間に解決できる」ということを、釈迦は言いたかったのです。
ちなみに、この数ラウンド、頭の中で般若心経が勝手に流れています。
昔ですが、有名な話、ジャンボ尾崎さんはラウンド中この般若心経を唱えながらプレーをしていた。って聞いたことがあります。横田真一プロも記事で書かれていましたが、全盛期にテレビ出演でもご本人がおっしゃっていたと思います。
これには、脳科学的にも(僕は大脳生理学を齧りましたけど)前頭葉をリラックスさせるには、どんな曲でも良いので音楽を流しているのが良いとされています。
惑わされているんです
ゴルフコースは、景色がサイコーですよね。
マイナスイオン満載です。
花粉の季節は、涙が出ますが…
ショットに集中することも大事ですが、周りの景色を満喫することもゴルフの楽しみのひとつです。
あるミドルホールがありました(色)、310yの短いミドルホールで200y地点から軽い右ドックレックということが目からの情報でわかります(受)、よしグリーン手前のバンカーに向けてあそこまで飛ばすぞ(想)、自分がフェードボールが持ち球で右ドックレックの曲がっている地点が200yなのにその右手前には木がありちょうどその上を越せばショートカットなのでその木に向かってショットをした(行)、見事に木の上に打ち出し曲がっていく地点の200yからフェードになりOBへと吸い込まれ、僕から左のバンカーに向いて打てば良いとアドバイスをすると、暫定球は同じ弾道でもフェアウェイのど真ん中になったことでコースマネージメントのミスだった(識)、ということです。
でも、これは霧が晴れて見えているからこそ、その状況になってしまった。
これがもし霧が晴れていなければ、初めから僕のアドバイスに従ってショットを打っている。
確かに、それは結果として受け容れることも必要ですが、この経験から自分のショットは、本当は精度が良いのだから、コースマネージメントに集中した方が結果的にスコアが良くなる。
でも、今回のように霧の中でのラウンドを体験して経験していないと、僕がどれだけコースマネージメントが大事だと伝えたとしても、本当に伝わることではなかったということになります。
でみなさんは、レッスンでは
右に曲がるんです。
右が嫌だから左に向いたらまたOBで
どうしたら良いんでしょうか?
と、レッスンで質問さてるんです。
スイングは大丈夫!
コースマネージメントですから!